意外とよく使うレイヤープロパティについて簡単な補足記事にまとめておきます。個々の説明は他記事で既に出てきたものです。
レイヤープロパティはイラストよりも漫画のほうでよく使います。
レイヤープロパティ
レイヤーへの効果設定を行うものです。ツールの詳細設定=サブツールプロパティと同じですね。
何もしていない状態だとこんなふうになっています。
効果が4種類ありますね。
- 境界効果
- ライン抽出(EXのみ)
- トーン
- レイヤーカラー
境界効果
手書き文字など、背景と逆の色を使う場合は縁取りをしてあげないと見にくいです。境界効果はレイヤー単位で縁取り効果をつけるものです。
テキスト、フキダシの記事で少し書きました。
【クリスタ】テキスト、フキダシツールの使い方
描き文字や人物の線が背景と区別できるように境界ラインを引く用途が主になります。
効果発生がレイヤー単位のため、黒文字に白フチ、白文字に黒フチをつけるのに、それぞれレイヤーを分けておく必要があります。
ライン抽出
EX版のみの機能になります。以下の記事でライン抽出を使ったマンガ背景の作り方を説明しました。
【クリスタEX】写真から線画(ライン)抽出して、それっぽいマンガ背景を作る
輪郭線+トーンレイヤー3枚+下地レイヤーがそれぞれ出来ています。元の画像ファイルは非表示で残しています。
トーン
トーンは領域選択して素材から貼り付けるよりも、最初からトーンレイヤー化してしまったほうが時短になります。
線数(L)をレイヤープロパティから、濃度(%)は不透明度を変えることで、すべての基本トーンを表現することが可能になります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
【クリスタ】デジ絵トーンの貼り方
レイヤーカラー
レイヤーカラーをわざわざ設定するのは、レイヤーマスクと合わせてマスクに描いたり消したりすることで毎回色を選ぶ必要がなくなる点でした。
【クリスタ便利機能】クリッピングとレイヤーマスク
レイヤーカラーはモノクロに設定すると白か黒しか描写出来なくなります。
また、余談ですがマンガにおいてクレースケールは印刷時に問題を起こすので、電子書籍専用でない限りはモノクロにしたほうが無難です。
【クリスタ】デジ絵トーンの貼り方