私はアプリを2人で開発していまして、方向性を統一させるために意思疎通が重要になっています。
そんな場面で使えるのが、絵を使ってイメージを共有することです。
もちろん1人で開発する場合でも役に立つと思っていて、例えばプレゼン資料を作るときにも、パワポ1枚目に取り掛かる前に全体の構想を考えたほうが上手くいくものです。
絵を使うと思考が整理されますし、言葉や文章より多くのことが伝わりやすいんですね。
おかげで、はじめての開発ながら全く手戻りすることなく完成までこぎつけることが出来ました。
ちなみに、作成したアプリはこちらからダウンロード出来ます。
大学受験(センター試験レベル)必須英語〜シスター英単語300
お前のアプリまったく売れてないじゃんって言わないでね。これは広報活動の問題だから。。。(ToT)
とにかく一度完成イメージを描いてみる
では早速、私がアプリを作るときに考えてた図案を見てみましょう。
下の画像は一番最初に企画を立ち上げたときの具体案と完成イメージです。
この簡易な完成イメージを立てるために、最低限以下の要素を検討しました。
- 自分の強み
- 競合の傾向、差別化のポイント
- 市場の需要があるかどうか
- ユーザーの嗜好
- ターゲット層
- 本アプリを使うことで得られるもの(ユーザーストーリー、実現イメージ)
- 本アプリ開発のメリット、今後の展望
こうした分析の結果、当初からあったユニークな構想が以下の2つです。ここは最後までブレていません。
- 汎用エンジンを作って他の科目、教科でも転用する:英単語アプリを作っていたくせに、英単語データベースを更新したのは最後のリリース直前です。
- シナリオ+イラストで差別化すること:単語のバリエーションやゲーム性では勝てないと思ったので、イラストで攻めることにしました。
逆に問題部分はまだ詰め込みが甘いです。
最初は単に全画面に4択問題が出てきて、それに対して○×が表示されるというだけのシンプルなデザインを考えていました。
ユーザーの声を取り入れる
もう少し制作が進んだ段階で再検討。
問題画面が完成原案に近づいてきました。大事な大事な広告表示位置もこの段階で既に決めています。
また、この段階から競合リサーチとして片っ端から類似アプリをダウンロードしてやり通しています。
その結果、以下の要素を加えることにしました。
- レベルと単語数を絞ること(主な英単語アプリは問題数が多すぎて繰り返し学習になっていなかった)
- 英和、和英、組み合わせ全部無料で揃えること
- 間違えた単語の集計機能を実装すること
- ご褒美機能をつける=イラスト&シナリオ要素をここに持ってくることで続けるインセンティブにする
逆に捨てた要素も多いです。英単語特化アプリを作ったわけではないことと、まずはこのくらいのレベルで早くリリースしたほうが良いという判断です。
- 音声機能:ネイティブの声が入らないのと、英語以外で使わない機能なので一旦省略しました。女の子も喋ってくれないしね……(企画案にラブプラスとか書いてあるw)
- 例文:自分は単語帳についてる例文を読んだ記憶がありません。
- ログインボーナス:インセンティブは問題正答率のみにしぼりました。
- レベル要素:同上
- レベル共有:別の教科と合算とか考えたんですが、サーバの固定費かかると本末転倒なので取りやめ
あれこれ悩んで延々と開発するよりも、プロトタイプでリリースして反応を見たり、何人かにユーザーテストして修正を加えるほうが早く良いものが仕上がります。
デザインの細部まで絵にして共有
実際の画面デザインはほぼこの図案に基づいています。トップ画面とか(広告表示をやめたこと以外)そのまんまです。
右側に振ってある数字は比率です。
スマホは縦横比が同じではないので、画面全体に対して個々の要素がどれだけ面積を取っていいかガチガチに指定します。
アルバムはGrid rayout(グリッドレイアウト)で作ったのですが、未解放時にグレーアウトするのは画像2枚用意して対処しています。
絵にしてみてなんか足りないなとか、ここも絵があったほうがいいとかそういう話をしてイメージを共有します。
あとは実機検証して、ボタンの位置だけ押しやすい下の方に変えました。
おまけの広報戦略
ちなみに、広報戦略も結構考えてたんですよ。どんなタイトルで、どんなキーワード入れて、どんなスクリーンショットを載せればいいかなって。
よく考えれば普段みんなアプリストアで検索して調べないので、全然効果が出ていません。このブログも投資ブログも読者層が少し高いので、ターゲット層へのリーチが難しい。
ともかく今後は黙々と横展開してターゲット層の目に触れる機会を増やし、ダウンロード数を上げていくことを考えています。
どんなアプリを作るべきか、どうやって売っていくかなど、アプリ開発の戦略に関する部分はまた後日記事にしようと思います。もうちょっと成果が出たらね。
ではでは。