今回は集中線などの効果線や描き文字など、マンガの画面を賑やかにさせるツールに関する記事です。短め。
上手く使いこなすと一気に完成度が上がるので、いろいろ研究していきましょう!
目次
効果線の種類と描き方
集中線
ツールを使う場合、中心点を決めれば画面全体から集中線が伸びてきます。濃さや密度、直線・曲線も変更可能です。
マンガはコマにマスクがかかっているので、コマ内で反映されますね。
特殊定規にスナップさせて手描きする方法は解説済みです。
手間はかかりますが、線の位置を自由に決められることと、筆圧が反映されることがメリットです。

流線
流線は正直ツールが使いにくいので、定規スナップのほうが簡単な気がします。
手描きの場合は「平行線」にスナップでしたね。Shift押しながら線を引くと水平な線が描けます。
この例だとGラスペン(ダウンロード素材)を使っていますが、効果線系は入り抜きのはっきりしたペンのほうが良いです。
先が細いほうが視線を誘導しやすいですからね。手描きの場合はデフォルトで入っている効果線用のペンも活用してみましょう。
効果・演出
いろいろ描いてみました。フリーハンド手描きだとなかなか難しいと思うので、重宝しますね。
一部カラー用の効果もあるので、モノクロだと表現されないものもありますが。
トーン素材をダウンロードして貼り付ける方法もあります。

描き文字
描き文字もマンガでよく見られる演出方法で、擬音語、擬態語のオノマトペを文字化したものですね。
ちなみに、描き文字もベクターレイヤーに描くほうが良いです。
フォントを使って打ち出す
手っ取り早いのは描き文字っぽくなるようなフォントを使ってテキストに打ち出すことです。
記事でいくつかオススメのフリーフォントを紹介しました。

描き文字ブラシを使って描く
いくつかパターンがあります。前回紹介出来なかったものもあるので、いくつかオススメ素材をご紹介。

マーカー系
マーカーは様々な描き文字に応用が効きます。太さが変わったりするものを何本か持っておくと重宝すると思います。
筆系:筆(完成版?)
筆はインパクトがあるのでここぞというときに使いましょう。
かすれ文字系:インク切れ油性ペンセット(モノクロ用)、インク切れ筆ペン
マーカー、筆ともひとつずつ。インクのかすれがいい味出します。
いろいろ効果系:文字ペンいろいろセット
10種類あるのでこれで様々な文字が描けると思います。全部特殊効果系です。
描き文字のフチ取り
全てではないですが、軽くフチをつけたほうが見やすいです。
文字の外側を白でなぞるのは大変なので、レイヤープロパティの境界効果でレイヤーごとフチ取りするほうが簡単です。

あるいは、選択範囲をフチ取りすることも出来ます。
範囲選択してから、編集>選択範囲をフチ取り(G)
文字はレイヤーをまとめていることが多いのでどちらでも良いですが、人物はレイヤーがまたがっていることが多く、外側を白抜きする場合はこちらが推奨されます。
効果線や描き文字はマンガ特有の表現です。
普段マンガを読むときはあまり意識しないと思いますが、一回そういう目線で読んでみるととても勉強になります。