今回は英熟語(イディオム)の話です。
受験英語とTOIECどちらも、英単語を覚える人は多くても、英熟語を覚える人は少ないんじゃないでしょうか。
しかし、英熟語は設問はもちろん、読解においても「知っておくと便利」ということが多いので、長文読解の勉強の合間に、余裕があれば取り組んでいきたいものです。
今回はそんな英熟語のおすすめ勉強法と参考書、アプリをまとめていきます。
-この記事のポイント-
【ターゲット】
・大学入学共通テスト(旧センター試験)、TOEIC受験生
・スコアが伸びていて、もう一歩高い得点を狙っている人向け
【結論】
英熟語の勉強法は……
・とにかく頻出の英熟語400語を覚えてしまおう
・英熟語アプリを使って、簡単に覚えられるよ
それじゃあ行ってみよう!
頻出英熟語は、約400語
テストではしばしばこういった問題が出題されます。
He took () a loan to start our new business.
(1) in
(2) out
(3) by
(4) off
これは英熟語を知っていれば解ける問題ですね。知識問題は知っていれば確実な得点源になるため、余裕があれば押さえたいところ。
そして試験に出てくる英熟語は400~500語程度と言われています。
単語や前置詞から意味を類推するのは、最終手段
よく「単語の意味から類推しましょう」とか、「前置詞の意味から掴むのがコツです」とか言いますが、実際やってみれば難しいことがわかります。
例えばgetという単語に前置詞や簡単な単語がつくと、こんなふうに変化しますね。
- get along with~:~とうまくやる
- get into~:~の中に入る
- get off~:~から降りる
- get on~:~に乗り込む
- get out of~:~の外に出る
- get over:乗り越える
- get rid of:~を取り除く
- get home :帰宅する
getは取得すると訳されることが多いですが、本来は「ある状態を得る」と解釈されます。
getとは
主な意味:受け(取)る、(要求・懇願によって)もらう、得る、持つようになる、(…で)受ける、身につける、(うまく)する、してもらう、される、手に入れる
コア:ある状態を得る
getには何かを引き起こすという意味合いがある⇒【語法】
出典:Weblio英和辞典・和英辞典
また、例えば前置詞onは本来接触するという意味が中心にあり、面と接触して支える=乗っているという解釈になります。
on the busのように使い慣れていれば違和感はありませんが、何も知らない状態でこれを当てるのは無理があります。
後付けにしか見えない……。
英熟語として知らない場合は、普通に単語と前置詞をそのまま読むしかありません。
そうならないように、英熟語を効率良く丸暗記してしまいましょう。
英熟語の効率的な覚え方
人間の記憶方法にはクセがあります。
エビングハウスの忘却曲線といいますが、人は覚えたことの半分以上は1時間語には忘れてしまいます。つまり、記憶の定着には忘れないうちに何度も繰り返すことが効果的です。
また、人はいろいろな事象と関連付けて記憶しようとします。例えば語呂合わせだったり、単語帳の順番やページと紐付けるなど。
しかし、それは実はちゃんと覚えられていないケースが非常に多いのです。いざ本番、紙に書かれた問題を見たとき記憶から引き出すためには、普段からランダムな出題と回答で鍛えることが効果的です。
英熟語に限らず、これを理解して学習することが、最も効率よく暗記する方法なのです。
おすすめ英熟語アプリ
ということで手前味噌で恐縮ですが、私が作った英熟語アプリ「Android学習アプリSisterシリーズ、英熟語400選」を是非お使いください。
英熟語の丸暗記に特化したアプリで、びっくりするほど覚えられるはずです。
- 大学受験やTOEICで頻出のイディオム400語を収録
- 日本語→英熟語、英熟語→日本語、組み合わせの3パターンかつ毎回ランダムの4択問題
- サクサク解いてすぐ定着、解けなった問題は間違えた英熟語で自動リスト化
- たくさん正解するとアルバムが開放(一枚の絵を完成させてね!)
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おすすめ英熟語参考書(単語帳)
参考書というか、イディオム集みたいなものです。単語帳を使った勉強に慣れている人向け。
各社から出版されていますが、出題されるイディオムは限られているのでどれを選んでも大きな差はないと思います。
私は「速読英熟語」、「解体英熟語」、「キクジュク」を持っていましたが、どれでも良いです。あえていえば、ちょうどよいサイズの速読英熟語が一番良いかなと思います。
- 速読英熟語 Z会出版
(再掲)英熟語アプリはこちらからどうぞ。